11月17日 PM
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2017年罹患時の出来事から再投稿の為、
過去記事を閲覧いただきましたフォロワーの方には何卒ご了承をお願い申し上げます。
ブログ開設当初の『アメブロ』から転載記事ではありますが、
稀なケースの為、後の患者様、医療関係者様の【情報源】として参考になるよう、
過去の記録を添削・整理しながら記憶を辿り再び書き記すものである。
『癌』診断に欠かせないのがPET検査である。
このブログにお越しの読者様には重々ご存知の方も多いはず。
国立国際医療研究センター様のHPのリンクをお借りします。
http://www.hosp.ncgm.go.jp/s037/010/010/pet.html
ぶどう糖代謝(18F-FDG)による機能から異常を発見するものと記載があるが、
平たく言えば放射性薬剤のFDGを血管内に注射し、
その成分が集積した所に異常(癌)が発見されるというものだ。
当然脳はぶどう糖の集積がある為脳腫瘍等の検査には向いていないが、
全身の癌診断には最適とされるもの。
一般でも受ける事が出来るが健康保険適用外の為、
費用は凡そ十万円ほどかかる。
私のようなケース場合、検査の最終的判定という事で保険が適用とされ3割負担である。
治療経過の診断においても保険適用となる。
私は一通りの検査を終え最終の診断としてPETを受診することになった。
受診した病院では設備が無い(鹿児島には2院のみ)為、
外来で紹介された病院で検査を受けることになった。
『知らぬが仏』とは言ったもの。
私は癌診断でPET検査があるという事のみ理解していたので、
原発摘出後の残存腫瘍確認の為至極当たり前の検査と楽観していたのだ。
地下にある冷たい検査室の中でFDGの注射の後一時間ほど安静にするのだが、
これはFDGの特徴として運動した筋肉にも集積してしまうためだ。
しかしこの状況でぐっすり眠れる人も少ないだろうが。。
実際の検査自体はCTを撮るようなものであっという間に終わったのだが、
結果が分かったのも思いの他早かった。
診察室には今朝問診した医師が穏やかな表情で座っていたが、
口から発した言葉は衝撃だった。
『複数の異常が見られますね。』
『詳しくはI病院の方で伺ってください。』
私の実際のPET画像のコピー
胃(3か所)・後腹膜付近(1か所)・心臓付近(2か所)にFDGの集積が見られた。
『これはいったいどういうことだ?』
『初期で原発は取り除いたはずでは?』
『まさか転移しているという事か。。。』
精巣摘出手術前にキリキリと痛んだ胃の事を思い出した。
胃潰瘍とかでも炎症で反応するのかも知れない。
私の素人考えは正直そうだった。
初期の癌で脈管浸潤もほかの検査でさえ異常は無かったのだから大丈夫だと。。
朝から何も食べておらず空腹だったのだが、
夕刻までにはPETの結果を持参してI病院に戻らなければならない。
余りの空腹にドライブスルーのジャンクフードを貪りながらI病院へ車を走らせる。
この時点でさえ胃が痛むのは潰瘍を胃液が刺激するためだと思っていた。
お腹に何か入れたら痛みが和らぐ(はず)と。。
主治医のT先生はいくらか驚いた表情にも見えたが言葉は淡々としていた。
『結構広がっていますね。』
今時の告知とはこんなものなのかも知れないが、
ひょっとすると個人的の患者の性格や耐性も紹介状に書かれているのかもしれないと思った。
『ステージは如何程なんですか?』
返ってきた答えは。。。
『ステージで言えばⅣ期になります。』
精巣腫瘍ではなく悪性リンパ腫と診断された後にしても、
その時が始めて自分の寿命を意識した瞬間だった。
今はある程度知識が出来たので臆する事も無いが、
一般的には(ステージⅣ=末期状態)と考えるのではないだろうか?
少なくとも当時の私はそう理解していたように思う。
私が個人的に尊敬していた方が一昨年白血病で亡くなられたばかりだった。
直感的にその方の墓前に向かいたいと考え、
治療までの猶予を主治医に聞いたのだが、余り長い時間の猶予はないと告げられた。
予想に反して進行の速度が速かったという事もあったのだろう。
事実、精巣の異常に端を発してからたったの2か月余りしか経過していない。
しかし私は闘病に向かう旨、
亡くなった友人に伝えたい必死の思いで入院/治療開始を延ばし、
その目的を遂げたのだった。
そして『悪性リンパ腫ステージⅣ』の診断より10日余りが過ぎた頃に入院、
カレンダーはもう7月に変わっていた。。。
追記
ステージはあくまでその進行度合い(病期)であって、
深刻では有れ、末期的な状態と言う訳ではないという事を後の方の為に記しておきたい。
【その10】へ続く
最後まで読んでいただき有難うございますm(_ _)m
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