11月12日 PM
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2017年罹患時の出来事から再投稿の為、
過去記事を閲覧いただきましたフォロワーの方には何卒ご了承をお願い申し上げます。
ブログ開設当初の『アメブロ』から転載記事ではありますが、
稀なケースの為、後の患者様、医療関係者様の【情報源】として参考になるよう、
過去の記録を添削・整理しながら記憶を辿り再び書き記すものである。
2017年5月29日手術前日。。
入院前日は海外からの来客があったので未だよく覚えている。
大勢でしかも富裕層の方々だった為、
失礼が無いよう準備に余念がなかったのだが、
今思えばそれが病気への不安を払しょくしてくれたのは幸いだった。
凡そ三十年前に急性胃腸炎の検査の為入院して以来だったので、
意識的には初めての入院に近かった。
もっとも入院までには十分な時間もあった為、
備品購入など一通りの準備は終わっていたが、
着替えの他、洗面・食事・暇つぶしに使うもの以外特に必須の物は意外と無いものだ。
スマホ、数冊の書物があればそれで十分と言えるが、
診察結果やその他の書類等が多いので、
保管用に持参したクリアファイルは意外と役に立った。
他の方のブログを拝読して事前に集めた入院情報では、
入院期間は最低4日~10日程。
私は生命保険申請の関係で手術後一週間程度、
術後の回復に一週間程度の併せて二週間会社を休むことにしていたのだが、
院長に許可をもらい病室内にノートパソコンを持ち込み、
普通にデスクワークをして過ごすつもりだった。
あくまでその当時までの話だ。。。
話を元に戻すが、
午前中に一応の診察とY院長による術式説明。
前述の記事通り鼠径部を切開しての【高位精巣摘除術】だ。。
この段階までくればもはや手術して病理の結果を待つのみなので、
得体のしれない(物)をあれこれ詮索しても仕方が無い。
(俎板の鯉)まさにそれだ。
クリニックの病室は特別室ひとつに後は大部屋のみ。
私が通されたのは4人部屋だったのだが、
生憎、通路側の部屋の中では暗い位置取りだった。
余談だが鼠径部を切開するので(下)のムダ〇処理があるとばかり思っていたが、
(まさか)忘れているのか結局最後まで処理に来なかった。
当日の夕食
大人になって(ふりかけ)を楽しみにする日が来るとは誰も想像しないだろうが、
食事位しか楽しみの無い中、
味変用のふりかけは必要以上に持参した私だった。
他の方のブログでも食事のお供は重要な位置付けなようだ。
そして翌日5月30日手術当日となる。。
手術は午後からだったが、朝から準備が忙しい。
手術当日という事で当然一日食事は採れない。
先ずは浣腸で腸内の洗浄。
麻酔は下半身麻酔のはずだが?とも思ったが、
後に分かったのは翌々考えると手術後は翌日まで動きが制限される。
トイレに行くにも不自由だし、そのための事前処置でもあるのだろう。
それが終われば今度は入浴。
当分入浴は出来ないだろうし入念に洗体、清潔にしておかなければならない。
そして午後いよいよ手術。
ストレッチャーに乗せられ手術室へ。
思いの他スタッフが多い気がするのはおそらく大学関係の視察の面々だろう。
小さなクリニックだ、見慣れない人の顔はすぐにわかる。
昨日看護師に『精巣腫瘍の患者さんってどのくらいの頻度でありますか?』
と尋ねたところ、『5年~6年に一人いるかどうかですね』と教えてくれた。
精巣腫瘍は比較的稀な疾病で、
罹患者は10万人にひとりかふたりと言う位なので、
小さい規模の病院ではなかなかお目にかかれないのかもしれないと思った。
そう言う理由で見学者多数。。非常に分かる気がする。。。
何が怖いと言って下半身麻酔をした事が無く、
腰椎に針を刺されるという恐怖が一番だった。
下半身麻酔なので当然意識はある訳で、と心配していたが、
高位精巣摘除術では上半身の神経に触れる事があり、
『気分が悪くなる患者さんもいるとの事で眠ってもらいます。』と説明があった。
そしていよいよ麻酔だったが、
針が刺さった瞬間足に強い反動があり冷や汗。
神経に触ったのだろうが、その後は間もなく痛みも感じなくなった。
ただそのまま眠るはずが何故か一向に薬が効かず意識が落ちない。
色々話しかけるY院長の言葉に逐一言葉で反応していた私。
私が眠るのをあきらめたか淡々と手術は進んでいった。
病院スタッフとの会話が生々しく聞こえてくる。
『あれ、前より随分大きくなってる。』
『出るかなこれ。』
『もうちょっと切ったほうが良かったかな。』
『あぁ。。ムダ〇も剃ればよかったねぇ。』
2年も前の手術の時の事をよくぞこれほど覚えているものだ。
この会話は全くそのまま私の耳に届いていた。
リアルすぎて当然余り気持ちの良いものではない。
結局手術が終わるまで一瞬を除きほぼ私の意識はそのままだった。
取り出された(精巣)を見て『やはり腫瘍でしたか?』とY院長に直接確認したほどだ。
『精巣が検査した時より少し大きくなっていたようです。』
『切開せずこのまま病理(検査)に出します。』
『皆さん有難うございました!』
私の応答で手術室内に笑い声が響く。
こんなに普通に会話するのはおかしいのだろう。。実際私もそう思う。
おそらく手術自体は30分と掛からなかっただろう。
実に淡々としたものだった。
外には家族が待っていた。
家族の呼びかけに想定外に普通に返事をしたため驚かれたが、
ほっとした安堵の声が聞こえていた。
こうして私の左精巣は摘出を終えた。
しかしその夜、
麻酔が切れた後の苦しさは予想よりもはるかにキツイ体験だった。
【その6】へ続く
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