初めての診察 ~ 精巣原発悪性リンパ腫ステージⅣ その2 ~

 

11月9日 PM

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2017年罹患時の出来事から再投稿の為、

過去記事を閲覧いただきましたフォロワーの方には何卒ご了承をお願い申し上げます。

ブログ開設当初の『アメブロ』から転載記事ではありますが、

稀なケースの為、後の患者様、医療関係者様の【情報源】として参考になるよう、

過去の記録を添削・整理しながら記憶を辿り再び書き記すものである。

 

【No.1はコチラ】

 

精巣に異常を発見してから凡そ一か月余りの時間が経過していた。

初めの内は気のせいだったはずが、

想定外の経過(左精巣の硬化)にただ事ではないかもと思い出し、

専門医を受診しようと考えてからは二週間。

所謂、シモ(下半身)の病気は、

患部を見せるという抵抗で腰が重いと言うのはよく解る気がする。

 

初診で選んだ病院は専門科を備える地元総合病院だった。

この総合病院は全国区で、

私の人間ドックの記録が凡そ十年分近く揃っているというのが受診の理由だ。

参考までに、過去に遡っての検査で異常を指摘されたことは一度もない。

『病院に行くと病気が移る』と悪態をつく程当時は健康そのものだった。

 

自身疑っていた精巣腫瘍の診察は、

主に【触診】での診察となる事は事前の情報で分かっていた。

触診によりより精巣腫瘍の疑いがあれば【超音波検査】【マーカー】へと続くのだ。

この場合のマーカーは【AFP】【HCGβ】【LDH】が主となるようだ。

※このブログを参考にしている方はマーカーの詳細もご存知かと思うので割愛します。

 

診察前の体温は37.3度。

微熱など意識もしていなかったので些かこちらの方が驚いたのだが、

幾分緊張はあったかもしれないまでも体調は普段と変わらずにいた。

勿論、頭痛や喉痛など風邪らしき兆候も全くなかった。

 

泌尿器科の医師はかなりのベテランと言った風貌。

見た目の印象で60代も中盤だろうか?

そしてそのぶっきらぼうな言葉使いをよく覚えている。

 

『どうされましたか?』

と問う担当医師にこれまでの経過を事細かに説明すると、

『よくそう言う(心配性の)患者さんが見えるけど、大概大したことは無いんだよね。』

とそっけない言葉が続く。

その時点からこの担当医に対しての印象は悪かったのだが、

ベッドに横になるよう指示され触診の段階になると、

これまでのぶっきらぼうな態度が変わった。

 

『いや、貴方のは全く違う。。』

この(違う)という言葉は自分が先に思っていたのと違うという意味だろう。

私の中では『だからさっきそう説明しただろう?』なのだが、

私が悪い方で予想した通り、

担当医師は超音波検査と血液・AFPマーカーの準備を看護師に指示した。

実は診察前の問診で、

事前に調べた精巣腫瘍の症状に似ているという事を伝えたのだが、

『精巣腫瘍はそう滅多になるような病気では無い。』と軽くいなされたのだった。。?

 

一通りの検査を終え待機するように指示されたので、

病院横のコンビニで時間を潰すことにした。

顔は紅潮して動悸が高まる。。

 

『やっぱり癌(精巣腫瘍)だったかもな。。』

始めて『本当に癌になってしまったかも』と意識した瞬間だった。。

 

その時の頭の中は『家族』『仕事』『治療費』

大方『癌』と診断された方はそんなことを考えるのだろう。

それともうひとつ『もしもの時は。。』

 

指示された待ち時間が過ぎて、

改めて診察室に向かうと担当医師から意外な言葉を聞くことになる。

『マーカーは正常でした。』

※AFP…2.85 HCGβ…この日測定せず LDH…155 炎症反応正常値内

 

本来喜ばしい検査結果なのだが、

私の中では全く疑念が晴れていなかった。

 

その後、担当医師は取って付けるようにこう言った。

『超音波技師はリンパ腫を少し疑っているみたいだけどね。。』

『でもそうは見えないし、この検査数値なら問題は無いでしょう。』

『異常があったら二週間ほど経ってからまた来てみて。』

診察を終える頃には最初に面会した不愛想な医師に戻っていた。

 

こんなに硬化していて左右精巣の状態が違うのに異常でないはずはない。

症状に変化が見られない為二週間後に再診したが、

再会時の一声は実にあっけないものだった。

 

『今日はどうかされましたか?』・・・

 

もはやこの医師は信頼に値しない。

前回の検査結果を受け、再度入念に診察しようという気が無いのは明白だった。

 

真相はまだ随分先の記述になるが、

結果私は精巣を原発とする稀有な『悪性リンパ腫』だった。

 

最初の医師の診断を『誤診』と言えば言い過ぎかもしれないが、

私が手遅れになっていたとしたらそれは『誤診』になっていただろう。

病気を見逃したというのは、ただ医師の都合のいい言葉でしかない。。

 

ドラマのセリフではないが、

医師は『経験』として蓄積されたとしても、

患者にとっては『その次』はもう無いのだから。。

 

私は医療関係(病理検査)に従事している同級生の紹介を頼りに、

地元の大学病院で泌尿器科講師を務める医師が経営する、

自宅近くのクリニックで『セカンドオピニオン』を受診する事にしたのだった。

 

【その3】へ続きます。



最後まで読んでいただき有難うございますm(_ _)m

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